ダイオキシンと健康 ~木材を燃焼させるとダイオキシンは発生するか?~
ゴミ焼却炉などから大気中に排出されるダイオキシン類の急性毒性、発ガン性、催奇形性、生殖毒性、
免疫毒性などの可能性が指摘され、大きな社会問題になっています。
天然木には、その成長過程でダイオキシン類の構成元素である塩素原子は
ほとんど含まれていません。
したがって、天然木からの木材を燃焼させてもダイオキシン類の発生はほとんどないのですが、
薬剤処理をした木材では、ダイオキシン類が発生する可能性があります。
また、海水貯木をすると食塩を捕捉しますが、この場合には食塩の塩素が燃焼によって
ダイオキシンの一部に変化することは燃焼温度内では可能性が低いと考えられています。
ダイオキシン類は高温で焼却すれば発生を抑えることが可能です。
したがって薬剤処理した木材は、操作停止時に冷却され低温になることの多い小型焼却炉よりも
高温で連続的操作が可能な大型焼却炉で焼却するのが安全性が高いことになります。
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