木材の日焼けや変色を防ぐ方法は? その2
木材の素地が現れる透明塗装の中にも、塗料に紫外線を吸収する成分を含んでいて、
日焼けを少なくするものもあるが、日焼けを遅らせる効果はあっても、
これを完全に防止することはできません。
木材の着色汚染の一つに金属イオンによるものがあります。
金属汚染は主にタンニンを含んだ濡れた材が、釘や工具などの鉄製品に接したときによく起こります。
したがって乾燥では起こりません。ただ、結露個所には発生することもあるので、
金具を使っても、結露しない条件を作っておく必要があります。
建築用材でよく見られるものにカビや変色菌による着色汚染があります。
カビや菌の種類によって色は違うが、腐朽と違って木材の強度に影響を及ぼすことはありません。
カビは濡れた個所に発生するので、十分に乾燥していない材を使った場合には、
施工後に材が乾く過程で水分が木口方向に移動し、含水率が高くなった個所にカビや菌が発生します。
この汚染は無垢のマツ類やベイマツの梁や桁の木口に近い両端付近によく見られます。
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