木材の日焼けや変色を防ぐ方法は？　その３

　外装に使っている木材の日焼けや変色は、内装材と違ったメカニズムを考える必要があります。

これは木材が長期にわたって屋外に暴露されると、紫外線、乾湿の繰り返し、

砂ほこりなどの作用を受けて表面が劣化するからです。

　この場合、上に述べた紫外線によって一部の木材成分の変質ほか、

雨に濡れたり乾いたりの繰り返しによって表面のごく薄い層だけが幅方向の伸縮を繰り返し、

微少な割れが発生します。

　また、砂ほこりによって表面が摩耗したり、細かい亀裂の個所に微細なほこりが溜まったりします。

この結果、新しく切り出した木材表面の色も、表面の劣化によって材面が荒れて明度と彩度が低くなり、

全体として褐色になります。

　したがって、外装材の日焼けなどによる劣化を防ぐためには、紫外線の遮断のほか、

乾湿の変化や砂ほこりなどの作用を防ぐような効果を持つ、

いわゆる耐候性の高い塗料（外装材塗料）を使い、３～５年ごとに定期的に塗り替える必要があります。