壁は部屋の仕切りで、家を支えているわけではない? その1

フレンドハウス

2014年05月10日 20:15

 住居の壁は外気から寒暑、風雨、音などを遮断したり、部屋を仕切るに役立っているが、

これだけでなく、家を支える働きをしています。

 木造住宅でも、ツーバイフォー(枠組壁工法)や木質パネル工法では、

枠材と、壁材が一体となって構造体を支えていることは理解できるが、

特に在来工法と言われる軸組工法でも、家を支えているのは柱と梁・桁の軸組と壁です。

 木造建築を長期間にわたって安全に支えるために使われる構造用の部材は、

建築物そのものの重さだけでなく、内部の設備、備品、住んでいる人の重量を支えます。

さらに風、積雪や地震などの外からの力に対して安全で強い建物を造るための

目的にあった部材と材料を使わなければなりません。

 木材を耐力部材として使うときの主な使い方は柱と梁・桁で、合わせて軸組と言います。

柱は垂直に立てた軸材、梁や桁は水平にした軸材で、

建物自体の重さや、室内の家具や居住者の重量、

さらに積雪地帯では屋根に積もった雪の重さのような、垂直にかかる荷重を支えるものです。

 軸組工法で使う柱には通し柱、管柱、間柱があります。

このうち管柱と通し柱は軀体を支える構造材です。

しかし、これらの間に立てる間柱は、構造材としての役割はあまりなく、

壁材料を支える下地材と考える方がよいです。

また、梁や桁は家屋に加わる垂直力を支え、これを柱に分散して土台に伝える作用をします。

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