もっと暮らしにつなげたい森林と木材資源
私たちのまわりでは一枚の紙から家具や建物に至るまで、
木から生まれたものがたくさん使われています。
でも、材料となった木やその木が生きてきた森を想像できる人はどれだけいるでしょうか?
近年わが国では、利便性や経済効率の追求などによる生活環境と自然環境の変化によって、
人と人、人と自然、モノと自然とのつながりが希薄となり、
社会や自然に様々な「ほころび」が生じています。
森林が地球温暖化防止などに果たす公益的機能に対する関心が高まる一方、
個人レベルでは「木を伐ってはいけない」「木を使うことは森林破壊につながる」
といった意識も根強く残っています。
森林には経済財、環境財、文化財としての3つの価値があります。
これらの価値はどれも欠けるところなく、総合的であるほどそれぞれの価値も高まります。
森林から生産される木材等の収益が森林の整備や保全に使われることは、
森林づくりを進める上で大切なことです。
そして、木材を人と環境にやさしい方法で利用することは、資源の循環利用につながっていきます。
森林の多面的機能は発揮するためには、針葉樹と広葉樹が入り交じった森林と、
そこで生活を楽しみながら木と共に暮らす人々の文化が育まなければなりません。
先人が自然から学びとった様々な知恵を活かすことが必要です。
このような背景から木育が生まれました。
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