木は熱を伝えにくいからあたたかい

フレンドハウス

2013年06月03日 10:40

 木材が好まれる理由はいろいろあります。

まず、材面の美しさ、触れたときの心地よさ、ほのかな香りなどの感覚的な好ましさがあげられます。

 また、材料としてみると、軽くて強い、

加工がしやすいという鉄やコンクリートとは異なる特性があります。

 このような特性はすべて、木材の「パイプ状の細長い細胞」が

強固に結合しているという組織構造によります。

 木材を電子顕微鏡で見ると、パイプ状の細胞の集合体です。

 例えば、スギを輪切りにしたときに現れる木口面には、

1㎠に約4万から30万本もの細胞が詰まっています。

 その細胞の中には、身近な物質では最も熱を伝えにくい空気が入っているため、

木材は熱を伝えにくいのです。

それで、木材に触れるとあたたかく感じるのです。

木材が最も使われるのは住宅向けですが、このときに「熱を伝えにくい」性質は、

住む人の健康にすばらしい威力を発揮します。

関連記事