人工乾燥と乾燥材

フレンドハウス

2014年12月14日 10:59

 人工乾燥が多くなった大きな要因の一つに、

天然乾燥では到達できない所定の含水率まで乾燥できることが挙げられます。

 例えば、天然乾燥では平衡含水率15%程度が限界とされ、

17~20%の含水率までの材が多いと考えられています。

 しかし、17~20%の含水率の材は、長期間使用していると、低い含水率に移行し、

このときに収縮し、狂いや隙間が生じます。

 特に、最近の冷暖房の整った場所では、材の含水率は10%以下になることが少なくありません。

このような場所で使用する木材、木製品はそれ以下の含水率まで乾燥しておく必要があります。

 従来、乾燥の対象とされてきたのは、家具、床板などに使われる広葉樹が主で、

針葉樹では集成材のラミナのような接着加工材料が

楽器用材などの特殊なものに限られていました。

 しかし、最近では建築用針葉樹材の乾燥も行われるようになっています。

その理由としては、次のようなことが挙げられます。

① 住宅の建築で工期の大幅な短縮が進められてきた。

② 工法が多様化しプレカット加工、パネル化などで高い寸法精度が要求されるようになった。

③ 住宅性能に対する消費者の要求が厳しくなり、木材の収縮、狂いなどによる建てつけ不良、

   クロス切れ・しわの発生、タイルの目切れと割れ、床鳴り等のクレームが多くなった。

このようなことから、施工業者も次第に乾燥材を利用するようになってきています。





   

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