挽物は鋸で挽いたもの? その2

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 椀のように窪みを持った木製品でも、手彫り(ロクロ挽きの場合をいうこともある)で

凹面をえぐり取って加工したものを刳り物といいます。杓、椀、うす、木鉢などがあります。

 同じように古くからある技法が「指物」です。

これは板や棒を「ほぞ」でさし合わせて組み立てた木製品で、古くは「差し物」とも書いたらしいです。

直角または斜め方向の接合部分は仕口と呼ばれ、非常に多くの種類があります。

 製品としては、たんす、衝立、文机、飾り棚、鏡台、長火鉢、文箱、膳などの

家具・調度品、板物什器、楽器、器具などがあります。

 指物用材としてはスギ、ヒノキ、アスナロ、キリなどの軽軟で狂いが少ない材、

ケヤキ、クワ、色調・光沢が豊かで、木理・紋様(紋理)の現れる樹種が多く使用されます。

また、重硬であるが、シタン、コクタン、カリンなどの唐木も尊重されます。







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