目にやさしい反射

カテゴリー │木材と住環境

 木材には上品な光沢があります。

「つるつる」も「ざらざら」もしていない光沢感こそ、

ガラスやコンクリートではつくりだせない木材の魅力です。

 木材の光沢感は、細胞の微妙な凹凸によって、光がミクロに散乱するために生みだされます。

さらに光が散乱して反射することで、まぶしさも軽減されています。

 また、人が感じることのできる波長を光と呼びます。

その範囲は、380~780ナノメートルと比較的狭く、

380以下と780以上は、人の目では見えないのですが感じることのできる波長です。

 380以下の波長には紫外線が多く含まれ、人の目に有害で、その典型的なのが雪目です。

木材は紫外線の反射が少なく、目に与える刺激が小さいことが特徴です。

 780以上の波長は赤外線で、木材からの反射は大きく、

これが木材に温かさを感じる要因の一つになっています。

実際に、室内に木目・木材色の割合が増加すると、

「あたたかさ」の印象が強まることは、感覚調査で確認されています。


目にやさしい反射


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