日本人と木とのかかわり その1

カテゴリー │木のある空間

 豊かな森林資源を背景として、私たち日本人は世界にも類をみない木の文化をつくりあげてきました。

 そのいくつかのものが、建築、仏像、工芸品などとして残されています。

 現存している木造建築で、日本はもちろん世界でも一番古いものは

法隆寺の金堂、五重塔、回廊、中門、東室などの建物です。

これらは、7世紀から8世紀初めにかけて建てられたとみられ、

建てられてからすでに1300年も経過していることになります。

 また、1200年以上を経過している建物は、法隆寺だけではありません。

法起寺、薬師寺、東大寺、唐招提寺など、その数は19を数えます。

 木材は有機物であることから、長年月の間には、当然劣化するのですが、

これらの建物はなぜこんなに長持ちしているのでしょうか。

 長持ちさせる対策として、地震や強風に耐えられる木組みの技術、

腐朽の原因となる床下の湿気を徹底的に塞ぎ、定期的に解体修理を行って傷んだ部分を取り替えたり、

補修したりしてきたことなどがあげられます。

このような木の建物を長持ちさせる技術も、古くから発達してきたのです。


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