国産材は外材に比べて優れている? その2

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 針葉樹材では、ベイスギ、ベイヒ、ベイツガ、ベイマツのように

国産針葉樹材の名前がついた北米産材がいくつかあります。

これらの材はそれぞれスギ、ヒノキ、ツガ、マツなどに代わる材として輸入されたもので、

材質、外観などの似ている点が多く、用途が重なります。

日本では建築用材としての木材は構造材であるとともに、装飾性を求める場合が多いので、

強度、耐朽性、狂いにくさのような客観的な性能のほかに、色合い、木目の美しさ、木の香りなどの

主観的な要素が評価の基準になります。

その点で日本人になじみの深い国産材が高く評価されるのは当然と言えます。

 広葉樹材についても、国産材と外国産材との間に類縁種が多く、

そこで同様の材質を持っている樹種を日本以外にも求めることができます。

これらは多くの用途で相互に代替することが可能です。

例えば、フローリングによく使っているオーク材やメイプル材では製品となった場合、

外観、材質、機能の面で産地の違いを見出すのは難しいです。

 一般的に言って、これらの地域で産出する木材は、国産・外国産というよりも、

個々の材料そのものの材質が、用途に適した性能を備えているかどうか、

さらに色調や木目などが使用者の好みに合っているかどうかが選択の決めてになります。


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