スギ材は産地によって強さが違う? その3

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 材料の強さは壊してみないと測れないので、これから使おうとする木材の強さを知ることはできません。

そこで今までは構造用に使う製材の品等は目で見た木理の通直さ、節などの欠点の程度を基準として、

それぞれに対して許容応力度を決めていました。

 このような方法を目視等級区分と言いますが、このような方法で許容応力度を決めると、

実際には強い材料でも低い許容応力度で設計しなければならないといった不合理が生じます。

 今では木材の強さとヤング係数の間に高い相関があり、この関係を利用すると、

材料を壊さずに強さを推定することができることがわかっています。

この方法では、まず木材を叩いて発生する音の周波数や、

僅かだけ曲げて力とたわみの関係からヤング係数を求めます。

ヤング係数から強さが推定できるので、

この値で製材を区分すれば材を強さによって仕分けすることができます。

 この方法を機械等級区分法と言い、この方法で区分された材をMSR材と言います。


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