乾燥による材質の向上

カテゴリー │木材の特性

 木材は乾燥することによって、寸法変化が少なくなるほか、いろいろな性質も変わります。

 強さに関しては、生材を含水率15%までにすることで、圧縮強さは1.5ないし1.8倍になります。

 熱で伝えにくい性質も、生材では劣り、乾燥に伴って断熱性が高くなります。

 また、木材は乾燥することで、電気抵抗が増大します。

電気抵抗式含水率計は、含水率によって電磁抵抗が変わることを利用したものです。

 木材が腐ることも水分と密接な関係があります。

腐れは腐朽菌が木材を分解していくもので、

腐朽菌は適度の温度、空気と水分がなければ繁殖しません。

 したがって、いつも乾燥した状態であれば木材は腐らず、いつまでも長持ちするわけです。

このように木材は乾燥することによって材質が向上することを十分認識して利用すべきでしょう。


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