9714メートルのスギ柱

カテゴリー │未来材料「木材」・・・強さとその秘密

 例えば、どのくらい大きな豆腐が作れるのでしょうか?

豆腐の圧縮破壊強度と密度がわかれば、簡単に計算できます。

計算すると、豆腐では25~30cmの高さが限界です。

それ以上高くなると、自分の重みに耐えられなくなって、下の方がつぶれてしまいます。

底面積がどれだけ大きくなっても同じことです。

それでは、木材の場合はどうでしょうか?繊維方向の圧縮破壊強度が340kgf/cm2で、

密度(乾燥状態)が0.35g/cm3のスギ材を例に計算すると、

実に9714mの柱を作ることができます。もちろん、これは材料に曲がりが発生せず、

単純に圧縮で破壊すると仮定した場合の机上計算にすぎません。

木材は軽いけれど、繊維方向の圧縮にもめっぽう強い材料であることがわかります。


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