無節の柱材は節があるものより強い? その3

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 目視による構造材の等級区分によると、節の径が材幅の20%以下では、

1箇所に多数集中していない限り、無節の材と同じ許容応力度が与えられているので、

耐力の点で問題となることはないと考えてよいです。

また材幅の40%以上の大きい節のある材は構造用には使えないことになっています。

 このことから「節のない材(実際には表面に節が現れていない材)は節のある材よりも強い」

というよりは「大きい節のある材は節の少ない材よりは強度が劣る」と言った方がよいです。

以前書いたMSR材を使えば強度基準や許容応力度が示されているので、

構造材としては節の多少よりも良い指標になります。

 日本では、建築用に使用する木材は、

材面に現れる節の大きさや数が木材の品等を判断する基準になります。

これは節のない材面が美しく、好まれてきたからです。

しかし強さの低下が問題にならない程度の節では、場合によっては節もデザインの一つとして、

また木材が天然の材料としての証拠として好まれることがあるので、

節は必ずしも避けるべきではありません。


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