竹炭は木炭よりもパワーがある? その2

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 炭の多孔構造と吸着特性を利用した用途には次のようなものがあります。


(脱臭)

炭は微細な孔隙と広い内部表面積を持つので、空気中に含まれる匂い成分を吸着します。

この効果を活かせば、脱臭剤として使えます。

さらに水に溶けているカビの臭気なども取り除く作用があるので、飲料水の浄化用にも使われます。


(床下の湿度調節)

炭は木材と同じように空気中の湿気を吸・脱湿するので、

床下に厚さ10cm程度に一面に敷き詰めると、床下の湿度を低下させます。

そこで高い湿度条件を好むカビ、腐朽菌、シロアリが発生しにくい条件を作ります。

炭は断熱性が高いために床下の結露防止にも役立っています。


(汚水の浄化)

炭の中にある小さな孔は水中で微生物の繁殖に都合のよい環境を作ります。

このため小河川や排水路などの水質浄化に利用できます。

これは炭の中の細孔に繁殖した微生物が汚れた水に含まれている汚染物質を捕らえ、分解して、

水を浄化するからです。

汚水を浄化するために使う炭には、

細孔の直径が大きいマツやスギなどの針葉樹の木炭が適しています。


(土壌の改良)

炭の中の細孔は水を通しやすい上、水や空気を保つ能力があります。

そこで土に混ぜると、水分、空気、肥料成分を保持するだけでなく、

腐植質を作るための微生物が増殖するためにも適しています。

この性質を利用すると、植物の栽培に適した土壌に変えることができます。








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