天然乾燥材は人工乾燥材よりも優れている? その1

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 木材を使用する場合、乾燥材を使うのが基本であるが、

天然乾燥材と人工乾燥材のどちらを選ぶかを迷うときがあります。

両者の間に優劣はあるのでしょうか。

 木造建築、木製品に生じるトラブルの多さが、乾いた木を使っていないことが原因になっています。

グリーン材はもちろん、適正な含水率まで乾いていない木材を使ったときに現れる障害は、

施工や乾燥後しばらく経ってから出現し、ときには数カ月以上後に生じることもあります。

 一般に木材を乾燥する場合、樹種、木材の使用目的、板材か角材か、

角材の場合には特に断面の大きさによって乾燥法を変えなければなりません。

 天然乾燥のほかに、人工乾燥といっても、熱気乾燥、除湿乾燥、高周波減圧乾燥、

その他多くの乾燥法があり、それぞれ特徴があるので、目的に応じて乾燥法を選ぶ必要があります。

 板材の場合、フローリングや家具用材のように高い品質を求める場合には、

針葉樹材、広葉樹材を問わず、天然乾燥では十分な乾燥が得られません。

普通は予備乾燥として、まず天然乾燥を行い、その後に熱風や高周波で木材を加熱する装置を使って、

割れや狂いが生じないように乾燥速度を制御しながら所定の含水率まで人工乾燥するのがよいです。








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