天然乾燥材は人工乾燥材よりも優れている? その2

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 断面が105~120mm角程度の管柱や通し柱に使うような針葉樹材を乾燥するにあたっては、

常温で風通しのよい所に桟積みして乾かすだけの天然乾燥をすることもあります。

 しかし、天然乾燥では含水率25%程度にまでは乾燥するとしても、乾燥期間が2~5カ月、

断面の大きさや季節によっては1年以上と長くなります。

また、乾燥過程が自然にまかされるので、割れが発生しやすく、乾燥後の含水率が高いので、

建築部材として乾燥が不十分な場合が多いです。

 この程度の寸法の材を乾燥する場合、

暖地ではヒノキ材は天然乾燥を行っても比較的短期間で、損傷も少なく乾燥できるが、

スギ材では天然乾燥で長期間かけても十分な乾燥度が得られない場合が多いです。

最近は各種の乾燥設備が実用化されているが、

製品の品質については実際に製品を確かめてから使用するのがよいです。

 断面がさらに大きい梁や桁に使う材を乾燥する場合、表面と内部での含水率の違いが大きく、

表面付近が適正含水率まで乾燥しているときでも、内部が十分に乾燥していないことがあります。




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