木材の構造

カテゴリー │木とふれあい、木に学ぶ

 樹木の部位のうち、木材となるのは主に樹幹です。

樹幹には外側から「樹皮」「形成層」「木部」「髄」があります。

これらのうち、形成層は木部と師部の間にある細胞層で、分裂によって肥大生長します。

木部は外周部と内部で色や含水率が異なる場合が多く、

外周部の色の薄い材を「辺材」、内部の色の濃い材を「心材」といいます。

 樹木の生長により木口面で同心円状の材質の層が形成され、

木口断面に環状の材質部が現れることを成長輪といいます。

温・暖帯地方では一ヵ年に1成長輪を持つので、これを年輪といいます。

また、1年輪のうち内部の成長の盛んな時期に形成された組織を早材(春材)、

外側の成長が停止した時期に形成された組織を晩材(秋材または夏材)といいます。

広葉樹林の木口には導管細胞の切り口である導管孔が見られ、

その大きさがほぼ同じで全面に散在する散孔材(サクラ・ブナなど)と

比較的大きな導管孔が年輪界に環状に配列する環孔材(ハリギリ・イヌエンジュなど)があります。


木材の構造




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