年輪が詰まっている材は強い? その3

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 広葉樹材の場合は、年輪の現れ方が針葉樹材とは違うので、年輪幅と強さの関係も違ってきます。

ブナ、カエデ類、カバ類、トチノキなどの散孔材や、常緑のカシ類などは、

一つの年輪内を通じて比重に大きな差がなく、年輪幅と強さとの間に目立った関係はありません。

 広葉樹材でも、ケヤキ、ミズナラ、ヤチダモなどの環孔材は、

春の成長期の初めに大きい導管が出来ます。

木口面で見ると、1年輪の内側に管孔(導管の断面)が年輪の境界に沿って1~3列に並んでいます。

この大きい管孔が並んでいる帯状の部分は孔圏と言い、

早材に当たり、ほとんどが空隙で占められます。

それ以外の部分は木部繊維が多い晩材で、比重も大きいです。


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